何故チケットが売れないか悩んでる人は多いと思います。
「よりチケットを売る方法はないかな?」と、漠然と考えてもなかなか難しいものです。そんなときは「壁」をイメージするのがおすすめです。
チケット購入に立ちはだかる壁
舞台のチケットに関わらず、何かモノを売る際には必ず壁が存在します。
お客様はその壁を越えるとモノを購入する、といったイメージの壁です。
モノを売る際にはその壁をイメージして、どうやったら多くのお客様に壁を越えてもらえるかを考えて、販売方法を工夫していきます。
お客様によって異なる壁の高さ
壁の高さはお客様によって違います。
常連のお客様にとっては壁は低いもので、ヒョイっと簡単に壁を越えてチケットを買ってくれます。
一方、初見のお客様は、「この舞台おもしろいの?」「チケット高くない?」「劇場まで行くの面倒じゃない?」など、様々な理由から壁を高く感じる為に越えられず、チケット購入に至りません。
簡単に壁を越えてくれるお客様だけにチケットを買ってもらうなら工夫はいりませんが、壁を高く感じるお客様にもチケットを買ってもらいたいのであれば、壁を越えてもらう工夫が必要になります。
壁を越えてもらうには階段を用意すれば良い
壁を高く感じるお客様に壁を越えてもらうにはどうすれば良いか。答えは簡単です。
壁の前に階段を用意すればOKです。
階段を使えば当然、壁を越えるのは楽になる為、多くの人に壁を越えてもらえるようになります。
そう聞くと簡単なようにも思えますが、階段を作ること自体難しかったり、お客様ごとに昇りやすい階段は違ったりとなかなかに大変です。
ただ、階段を作るイメージを持つだけで、チケットを売る戦略を立てられるようになるので、是非、「壁」と「階段」をイメージしてみて下さい。
壁を越える階段の作り方
具体的にチケットを購入してもらう為の階段作りの例を紹介します。
1段目:知ってもらう
まず、多くの人に舞台公演の内容をしっかりと知ってもらいます。階段を昇ってみようかなと思う人を増やすイメージです。
知ってもらう内容は、
- 公演内容
- タイトル
- キャスト
- 日程
- 場所
など、「いつ、どこで、何を」といった基本的なことを、より多くの人に知ってもらう為の施策をします。
2段目:興味を引く
続いては、舞台があると認知した人に興味を持ってもらいましょう。「おもしろそうだな」と思ってもらう感じですね。
その為の施策としては、
- あらすじ
- 他の舞台との違い
- 見どころ
などを上手くアピールします。
どういったものを「おもしろそう」と感じるかは人それぞれ。来てほしいお客様の層に合わせて、効果的なアピールをどれだけ出来るかがポイントになります。
3段目:検討してもらう
階段作りも終盤戦。チケットを購入するか検討してもらいます。
- 日程
- 空き状況
- 料金
- 場所
などをしっかりと説明して、観にいけるかを検討してもらいます。
この段まで昇って来ている段階ですでにお客様は「面白そうな舞台だ」とチケット購入に前のめりになっているはず。観に行いくか検討というよりは観に行けるか確認する段階とも言えるので、この3段目はお客様の知りたい情報を詳しく説明する感じでOKです。
4段目:購入してもらう
「チケットを買おう」と決めたお客様に実際にチケットを買ってもらいます。
あとは買ってもらうだけだから楽勝でしょ!と思ったら大間違いです。この最後にして肝心の「購入してもらう」という段階で買ってもらえない事は結構あります。
チケットを購入してもらう為に
- 購入方法
- 支払い方法
- キャンセルについて
などをしっかり伝えましょう。
実際の段数
4段の階段を例として挙げてみました。ただ、これはあくまでも例です。実際は各段をもう少し細かく分けたりして段数が増える場合もあります。
階段を用意しても各段の高さが高ければ、やはりお客様は昇ってくれません。お客様が昇りやすい高さで段を組み重ねて階段を作るのが理想的です。
まとめ
舞台のチケットを売る時に意識すべき「壁」と、それを超える為に作るべき「階段」について説明してきました。
まとめて言ってしまえば「壁を越える為には楽に昇れる階段を用意すれば良い」という事になります。
階段を作らずに「チケット買ってくれ~」と言うのは、「頑張ってこの高い壁を乗り越えてきてくれ」と言うのと同意です。元からのファンや仲の良い友人、仕事で利害関係のある人でない限り、なかなか買ってくれません。
より多くの人にチケットを買ってもらう為に、しっかりと階段を作って下さい。
おまけ
この階段を作るという考え方はマーケティングにおいては基本的な考え方です。階段の作り方を学びたい方は、マーケティングについて勉強すると、よい良い階段を作れるようになります。
マーケティングと聞くと難しそうだったり、堅苦しいイメージがありますが、実際はそんな事ありません。最近は、すぐに実用できる技法や実例の載った本も多いので、敬遠せずに勉強してみて下さい。
マーケティングも学んでみるととっても面白いのでおすすめです。